夫婦で時にはぶつかり合う時もありますが、
それに耐えられず「別居」を選んでしまう・考えてしまうこともありますよね。
とはいえ別居といったら、
「離婚までのカウントダウンが始まるのではないか…」
「二度と同じ生活ができなくなるのではないか…」
という不安がよぎりますよね、当然です。
とはいえ個人的には「別居」がきっかけで仲直り・関係修復に向かえることもあるのではないかと感じています。
決して別居するのがおすすめ!と推しているわけではありません。
別居となると感情面、生活面、法的な面でも色々な影響があるため、
メリット・デメリットの両面を整理して考えることが大切だと思います。
この記事では実際に別居中である私(妻側)が、
- 別居することのメリット/デメリット
- 気をつけるポイント
について紹介したいと思います。
参考になれば幸いです!
目次
夫婦間での「別居」に対する認識のズレ

先程も述べたように「別居=離婚」という認識をされている方も多いと思います。
実際私の夫がそうでした。
「別居なんて離婚しか見えない」という意見を持っていました。
一方私としては「別居することで関係が改善するかも?」
「今どきこういう形があってもいいんじゃないか?」と本気で思っていました。
夫婦喧嘩のたびに私が「別居したい」と漏らしており、
もちろん喧嘩なので感情的にはなっていたと思いますが、
離婚したいから別居!というような気持ちではなく、
「この人と長くやっていける方法はないのか?」という気持ちでの提案でした。
そして今回の喧嘩で初めて「冷却期間として離れよう」ということで1ヶ月の別居が始まりました。
別居するメリット
別居することが気づくことがたくさんあるんです。
相手との関係性を見直すだけでなく、自分自身とも向き合える時間が生まれます。
冷静に考える時間と距離が保てる

相手と一緒に居続けると感情的な衝突が増えたり、相手の行動が気に障ってイライラしちゃったりしますよね。
別居して物理的に距離を置くことで、相手のことや夫婦としての関係性を客観的に見直す時間ができます。
- 今までの喧嘩のこと
- 相手の言葉
- 自分の発言
- どうしてこんなことになったのか
- 自分はどう思っていてどうしていきたいのか
などを自分の気持ちを整理する余裕が生まれるはずです。
私は別居している間、ノートとペンでひたすら自分の気持ちを書いたりしました。
最初は感情的に書いていたものの、段々自分の悪かったところや、こう言うべきだったなと違う考え方もできるようになってきました(別居し始めてから1週間後くらい)
自分の時間をもてる

夫婦でいると「一人の時間」というのがなかなか持てないですよね。
別居することで自分の好きなように時間を過ごせるので、リフレッシュという意味でもとてもいい時間でした。
朝にストレッチをしたり、読書したり、こうしてブログを書いたり、健康について改めて考え直したり、生活リズムの回復にもつながったと思います。
<別居中に読んでいた本>
相手のありがたみがわかる

最初の1週間くらいはのびのびと別居期間を過ごしていましたが、
段々と相手のありがたみを感じるようになりました。
例えば一緒に食事をしていた時間や何気ない会話、家事の分担など一緒にいる時には気付かなかった感謝の気持ちが芽生えたりしました。
別居することで相手との関係性はもちろん、自分自身とも向き合えるいい時間だったと感じています。
別居するデメリット
とはいえ別居って一大事。順調だったら別居なんてする必要ないですから。
そんな別居のデメリットについても述べたいと思います。
離婚につながる可能性がある

関係修復のための別居だと思っていても、そのまま関係が疎遠になり離婚に進むリスクもあります。
会話や接点が減るのでお互いの誤解が深まりやすいですし、何より離れることで気持ちが冷めてしまうことも。
実際夫も「離れることで気持ちも離れそう」ということを言っていました。
また離婚裁判では「別居期間」があることで事実上結婚生活が破綻しているという証拠とされやすいので、注意が必要です。
生活費など経済的負担が増える

別居期間や場所にもよりますが、家賃や水光熱費・食費などお金が二重でかかることです。
期間が長引けば長引くほど負担が増えるでしょう。
私の場合はカプセルホテルや漫画喫茶、マンスリーマンションで過ごしていたのでトータル15万円くらいかかったと思います(アイタタ)
<私が家出した時の行き先はこちら>
別居する際の生活費は「婚姻費用」といって夫婦でお互いに分担する義務があります。
収入の多い方が少ない方に対して、生活費を支払うことになります。
また婚姻費用は請求時以降のものしか認められにくいというケースが多いようなので、別居前に相談するのがベストでしょう。
家族や友人に説明しづらい

別居期間にもよりますが、家族や友人に説明せねばならない機会もあるかもしれません。
例えば実家への帰省でパートナーと一緒に帰ることができない…etc
かえって第三者に相談できるチャンスでもありますが、
「メンタルが不安定な時に状況を説明するのも辛い」
「しょうもない喧嘩だと思われそう」
と自分の中でも整理がついていない場合や、相手にどう思われるか気にしてしまうと相談するにもしづらいですよね。
別居する際に気をつけるポイント
別居する前にこうしておけばよかったポイント、気をつけるポイントについて紹介していきます。
目的と期間を明確にする

別居するにあたって「冷却期間」なのか「離婚を進める準備期間」なのかという目的と、
いつまで別居するのか期間の目安を話し合う必要があると思います。
わからないまま離れて過ごすとお互いにこの先どうなるのか不安になったりしてしまいます。
私たちの場合はあくまで「冷却期間」で「一旦1ヶ月」という感じで、出て行く時に決めました。
期間を決めずに出て行ってしまうと「帰るタイミングがわからない」「もしかしたら帰ってこないかもしれない」という状況にもなりかねないので、決めておくのがお互いにとってもストレスフリーだと思います。
生活費のことを事前に取り決める

別居期間中の生活費や、子供がいる場合は養育費もどうするかについて話し合うべきです。
先程も記述しましたが別居する際の生活費は「婚姻費用」といって夫婦でお互いに分担する義務があります。
収入が多い方が少ない方に対して、支払うというものです。
また婚姻費用は請求時以降のものしか認められにくいというケースが多いようなので、別居前に話し合っておくべきことです。
また決めた内容は文書で残しておくというのもひとつの手です。
連絡手段と頻度を決める

完全に連絡を断ってしまうと、気持ちが冷めてしまったり相手に対しての誤解や不信感が募ってしまう可能性があります。
最低限の連絡ルールを設けておくといいでしょう。
私たちの場合は特に決めていませんでしたが、仕事など必要最低限のやりとりはしていたので、連絡は比較的しやすかったと思います。
法的な知識を押さえておく

仲直りするつもりでも、別れるつもりでも、法的な知識を押さえて損することはありません。
先程のお金のように「婚姻費用」として生活費は夫婦で負担できること、
「長期にわたる別居」は離婚の理由になり得る…等々。
話し合いの記録や証拠の管理なども意識してみてください。
個人的に…別居したことで仲直りできそう

まだ別居は続いているので「仲直りできそう」という微妙なニュアンスの結論となってしまいましたが(笑)
もちろん夫婦によってケースバイケースだと思いますが、個人的には「夫婦としてやっていくために必要な別居期間だった」と捉えています。
別居を決意した方、別居しようか悩んでいる方、さまざまな方がおられると思います。
でも別居を考えるってよっぽどのことだと思いますし、
言い出した側も生半可な気持ちで口に出しているわけではないので、
夫婦の危機的状況に変わりはないと思います。
それが関係修復に転ぶのか、離婚に転ぶのか、わかりませんが、
あなたの後悔がない選択ができることを応援しています。
最後までご覧くださりありがとうございました♩